何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術

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読み終えてこの本は、これから文章を書こうとしている人ではなく、すでに文章を書いている人向けの本だと思いました。

なのでこの本のタイトルは、嘘はついてないものの、少しミスリードを誘ってるように感じます。

第1章に

本書では、「うまい文章」とは、「目的を達成できる文章」だと定義します。

山口拓朗(2016)『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』日本実業出版社

と記載されている通り、文章作成の技法に関する本ではありません。

技術的に「うまい」文章を目指すのではなく、「うまい」文章の進め方を身につけることを目指す本でした。

この本を読んだものの、あまり記憶に残った所がなかったので、疑問を覚えた第2章について少し。

『第2章 STEP1 「あっち情報」を集める』は、今では当たり前のことが多く書かれていました。

その上、『15「インターネット」で情報を収集する』内で、トラブルの多かったNAVERまとめ(2020年9月30日サービス終了)で情報を集めることを検索テクニックの1つとして上げています。

なので情報の集め方に関してはこの本ではなく、他のものを参考にするのがオススメです。

いくら注意点を記載しているとはいえ、情報収集ツールの1つとしてNAVERまとめを取り上げているもので情報収集について学ぶのは、オススメできません。

全体として気になったことは、例として何度か、医療に関することをあげていることです。

第2章で一次情報の信頼性について触れているのに、なぜ例とはいえ医療に関係することを取り上げたのか。疑問を覚えます。

この一点があることで、本書に書かれている内容を、どこまで信用していいのか疑問がわきました。

文章に関する本なので、気持ちの問題と言われてしまえばそれまでですが……。

この2つから、本書のメインテーマ以前のところでバツがついてしまったのは、非常に残念です。

本書のメインテーマである文章術についても、よく見かける文章テクニックが多く、目新しいものはありませんでした。

なので、すでに文章術についてふれたことがある人が、わざわざこの本を選んで読む必要はないと思います。